「それがどうかしたんですか?」



話しが読めず続きを催促すると、幹也さんは申し訳なさそうに話し出した。



「…テレビ、出てみないか…?」



「…は?」



何言ってるんだこの人…と思ったと同時テレビの内容がフラッシュバックする。



『ならこの番組呼んじゃいます?』



まさか…



「み、みみ、み、幹也さんまさか…あの話し…」



「俺も冗談だと思ってたんだけど…終わったあとプロデューサーに頭下げられて断れなくてさ…」



ポリポリと頭をかく幹也さんの顔からは嘘ではないことが読み取れた。