「いや…つ、次からは気をつけてくれたらそれで…」



そうやって反省する私の耳に、少しいつもと様子の違う郁人さんの声。



ん?と顔を上げると



「あ、あれ、私なんか変なこと言いました…!?」



何故か目を泳がせる郁人さんが。



「…っ騒ぐなうるさい。…2回目はないからな、おやすみ」



そう早口で告げると、郁人さんは踵を返して行ってしまった。



な、なんなの…?



ボーッと突っ立ってその背中を見つめることしかできない私。