呼べた喜びのままにみんなとハイタッチ。

淡々としているラギア以外でうえーいとなっていると。



「ロイ、ロッチェ、こんなところにいたのですか」


深緑色のサラサラの長い髪をなびかせた長身の美女がいらっしゃいました。

・・・ねぇ、異世界の顔面偏差値ってどうなってんの?




「げぇ、エリィじゃん」

「げぇ、エリィかよ」

「素直なのは結構ですが、その反応は傷つきますよ?
ねぇ、酷いと思いません?そこの貴女」

「ひょ!?びゅ、びゅん!?」


髪の色を水で薄めたような透明感のある緑色の瞳を悲しげにふせる美女。


ひょええええ!

とっても悲しそうで美しそうで慰めてあげたいけど、言葉がわかりませぇん!


よくわからないなりに白魚のような美しい両手をぎゅっと握ってこくこく頷いた。

私はあなたの味方です!たぶん!



「ほら、この子も酷いって」

「「いやいやいや!ぜってぇそいつわかってねぇって!」」

「全くわかってない」

「びゅん!わかりません!」

「「あ。とっても流暢」」



昨日散々言いましたので!わかりませんとすみませんは完璧だよ!

切ない!!




「おや?そういえば貴女見ない顔ですね。
どちら様でしょう?」

『痛い!?』


何故か突然美女が私の頭のてっぺんに顎を乗せてきた。

やめて痛い痛い痛い・・・縮むぅぅぅ!!!



「俺が昨日連れてきた」

「そうでしたか。すみませんね」


ラギアが何か言ってくれて、頭の上から顎が離れた。