「あ、ごめんごめん」


「いきなりなんなの」

「千尋くん、寒いんでしょ?熱あるのかなって思って」


「いや、平気だから」


そう言って、また読書を再開してしまった千尋くん。


え、ちょっと。


「千尋くん!かまって?」
「……本に集中させて」