-You-
「紫織ーおはよう」
「おはよ」
「今日さ、どこ回る?」
「3-Dのお店」
「え、そこだけ?」
「先輩にそこに来いって」
「先輩って生人先輩?」
「違う。千谷先輩。」
「え、何突然!」
今までずっと千谷先輩のことなんか私の口から出て来なかったからか、何かされたのかと詮索をしてくる麗。
「何もされてないよ。」
「そうなんだ。
まぁいいやバスケ部と回ってるから、どっか私と回りたくなったらLINE頂戴。」
「はーぃ」
「眠いの?」
「うん。ちょっとね。」
「え、やっぱり何か」
「されてない。」
「へぇ〜」
麗はそう言って確実に疑ってる顔を私に向ける。
「朝弱いの知ってるでしょ」
「知ってるよ。
元々疑ってないし。3-D遊びに行くね」
「待ってる」
そんな他愛もない話をしてから3-Dの教室に向かう。
三年生の階に行くと、まだ一般公開の時間にはなってないのに、仕組みのわかってない一年生とは比べ物にならないくらいの活気に満ちていた。
そして、3-Aの教室の前を通ると、
「紫織ちゃん!」
と、ココ最近で一気に聞きなれた声が聴こえる。
「今日宜しくね!」
「はい!19時30分からですよね?」
「そう!ありがとう!
で、どこ行くの?3-A来てくれたの?」
「いや、D組に」
「D?誰かいるっけ?」
「えっと...」
「俺の紫織ちゃん困らせないで」
突然背後から聞こえる昨日さんざん聞いた声。
「いや、先輩のじゃないですから。」
声と同時に肩に乗せられた左腕を退けながら否定する。
「彼氏に所持されるの嫌い系女子?」
「その通りです。」
昨日、付き合うのは嫌と断ったけど、周りに説明するのめんどくさいから皆には付き合ってるという体でって言われたのだ。
早速言われると戸惑うけど。
「いや、私を置いて二人の世界入んないで?
どういうことが理解できない。」
「昨日山本と廊下で話してた後俺がご飯誘ったの。そんで、俺から告白したの。」
「まじ?!」
眼球が飛び出るかってくらいの勢いで驚いた顔をして聞く莉嘉先輩。
「はい」
「まじかー!千谷さ、手早すぎ。」
「いいじゃん。俺のこと紹介しようとしてたんでしょ?」
「聞いてたんだ。」
「お前の声でかいから。」
「うるさ。」
「ありがとう。
ほら、俺んクラス行くぞー!」
「紫織ちゃん、なんかあったら私でも生人でも麗ちゃんにでも言うんだよ?」
「何もしねぇーよ。」
「まぁいいや。頑張れ!」
「ありがとうございます。」
莉嘉先輩が居れば何があっても安心出来る。
そんな気がする。
だからこそなんの気兼ねもなく千谷先輩を好きになれたのかもしれない。
「今日1人で学校来れたんだ」
「いっつも1人なんですけど。」
「俺が迎えに行ってあげようか?」
「なんか遅刻しそうなんでいいです」
「どういう偏見だよ」
朝からこんな意味もない言い合い。
出会って1日しか経ってないのに、こんなことが幸せだと思えてしまう自分が怖い。
「紫織ーおはよう」
「おはよ」
「今日さ、どこ回る?」
「3-Dのお店」
「え、そこだけ?」
「先輩にそこに来いって」
「先輩って生人先輩?」
「違う。千谷先輩。」
「え、何突然!」
今までずっと千谷先輩のことなんか私の口から出て来なかったからか、何かされたのかと詮索をしてくる麗。
「何もされてないよ。」
「そうなんだ。
まぁいいやバスケ部と回ってるから、どっか私と回りたくなったらLINE頂戴。」
「はーぃ」
「眠いの?」
「うん。ちょっとね。」
「え、やっぱり何か」
「されてない。」
「へぇ〜」
麗はそう言って確実に疑ってる顔を私に向ける。
「朝弱いの知ってるでしょ」
「知ってるよ。
元々疑ってないし。3-D遊びに行くね」
「待ってる」
そんな他愛もない話をしてから3-Dの教室に向かう。
三年生の階に行くと、まだ一般公開の時間にはなってないのに、仕組みのわかってない一年生とは比べ物にならないくらいの活気に満ちていた。
そして、3-Aの教室の前を通ると、
「紫織ちゃん!」
と、ココ最近で一気に聞きなれた声が聴こえる。
「今日宜しくね!」
「はい!19時30分からですよね?」
「そう!ありがとう!
で、どこ行くの?3-A来てくれたの?」
「いや、D組に」
「D?誰かいるっけ?」
「えっと...」
「俺の紫織ちゃん困らせないで」
突然背後から聞こえる昨日さんざん聞いた声。
「いや、先輩のじゃないですから。」
声と同時に肩に乗せられた左腕を退けながら否定する。
「彼氏に所持されるの嫌い系女子?」
「その通りです。」
昨日、付き合うのは嫌と断ったけど、周りに説明するのめんどくさいから皆には付き合ってるという体でって言われたのだ。
早速言われると戸惑うけど。
「いや、私を置いて二人の世界入んないで?
どういうことが理解できない。」
「昨日山本と廊下で話してた後俺がご飯誘ったの。そんで、俺から告白したの。」
「まじ?!」
眼球が飛び出るかってくらいの勢いで驚いた顔をして聞く莉嘉先輩。
「はい」
「まじかー!千谷さ、手早すぎ。」
「いいじゃん。俺のこと紹介しようとしてたんでしょ?」
「聞いてたんだ。」
「お前の声でかいから。」
「うるさ。」
「ありがとう。
ほら、俺んクラス行くぞー!」
「紫織ちゃん、なんかあったら私でも生人でも麗ちゃんにでも言うんだよ?」
「何もしねぇーよ。」
「まぁいいや。頑張れ!」
「ありがとうございます。」
莉嘉先輩が居れば何があっても安心出来る。
そんな気がする。
だからこそなんの気兼ねもなく千谷先輩を好きになれたのかもしれない。
「今日1人で学校来れたんだ」
「いっつも1人なんですけど。」
「俺が迎えに行ってあげようか?」
「なんか遅刻しそうなんでいいです」
「どういう偏見だよ」
朝からこんな意味もない言い合い。
出会って1日しか経ってないのに、こんなことが幸せだと思えてしまう自分が怖い。