-Ryudai-



糸井紫織。



初めて会った時の印象と言えば、



アイツに似てる。顔も身長も。



全部それだけだった。




でも本当はアイツより色々堅くて、自分を持ってた。


そして紫織はアイツよりずっと弱かった。







何度も傷つけて、


何度泣かせても、



幾度となく俺はアイツに紫織を重ねた。



そんな俺を紫織は信じていた。



こんなにもクズで、最低な俺を。



今更言っても無駄なことは分かってる。




でも今だから言える。



愛してるよ。紫織。