なんとかテストも乗り切って、今日はお祭り!!!
浴衣って、着なれてないし、ちょっと恥ずかしい。
光希くんの反応が気になる……
私とはるちゃんが、浴衣を着ることは2人には内緒。
集合時間に間に合うように、急いで神社へ向かう。
着くと、光希くんと和馬くんがすでに待っていた。
「ごめん。お待たせ。」
「遅かったな……?!」
振り返った光希くんがびっくりした顔をする。
え…。
「変…かな?」
「いや、いいんじゃない?」
うーん。微妙な反応。
「美月ちゃんもはるもよく似合ってるよ。」
和馬くんが照れもせずそんなことを言ってくる。
「ありがとう。」
よかったぁ……
お世辞でもうれしい。
「美月。」
突然光希くんに手を掴まれる。
「行くぞ。」
えっ?!
「ちょっとっ。光希くん。手!!」
なんかすごくドキドキする。
「なんだよ。嫌なの?」
「嫌じゃないけど……」
というか、すごくうれしいけど。
「お前、すぐ迷子になりそうだし、そんなカッコしてたら転けそうだから。その予防。」
………私、面倒見られてるだけ?
「そんなことないよ!!離して。」
「嫌じゃないんだろ?」
「………イヤじゃないです。」
光希くんに言いくるめられる。
大人しくなった私をみて、光希くんがニヤリと笑う。
「行くぞ。」
そう言うと、私の手を引いて歩き始めた。