翔「そうか。じゃあ、お前は1人で朝にこい。」


大「えっ。1人っすか?」


も「もちろん!その分のホテル代浮くしね!」


大「交通費出してくれないんすか?」


も「みんなでバスで行くんでしょ?そこに大輝が来ないならそうなるよね?」


大「えー。じゃあ、練習試合行くのやめます。」
「よかったー。その分バスの貸出代が少なくなる!」


大「乃々華。お前なぁー。」


「あ!お前って言った!ひどーい。」


そんなこんなで結局、みんな前泊することになった。
試合前日になった。


「みんな集まったね!」


「そうだな。」


座席決めるか。


「おぅ。つか、どうせカップルは隣なんだろ。はい。4人決定。」


「乃々華。お前どうする?」


「わたしは1人でいいよ。」


「「それはダメ。」」
「なにハモってんの?」


「ふふっ。」


「もか!「もかさん!」」


「笑うな!「笑わないでください!」」


「またハモってるー!」


「うっ。お腹痛い。」


「もか!りか!笑いすぎだ。」


「お前らいつまでやってんだ。ホテル泊まれなくなるぞ。」
野田コーチが言いに来た。


「悠也さん隣いいっすか?」


「あぁ。大輝だと気が楽だからな。」


「乃々華。俺と座るか。」


翔ちゃんが言った。

「別にいいけど。嶺亜はいいの?」


「えっ。俺、1人?嫌だー!」


「1番後に3人乗ればいいだろ。」


竜聖くんが呆れながら言った。
「そうだね!竜聖くんナイスアイデア!」


「どーも。どーも。」


「竜くん?調子乗らない!」


「すんません。」


バスに乗って出発した。


最初はうるさかったバスの中も、もう静かになっている。


「くしゅん!」
「乃々華?大丈夫か?これ。」


「ありがとう。翔ちゃん。」


「ん。」


翔ちゃんは私の肩に腕を回して、寝た。


「お前らー!起きろー!ホテル着いたぞー!」


「はーい!」


「乃々華。相変わらず起きるの早いな。みんな起こしてくれ。」


「わかりました。」
「翔ちゃん!起きて!」


「うん。起きて…。」


このチームは寝起きが悪い。だから、本当は起こしたくない。


「嶺亜?おはよう。」


「乃々華?おはよ。」


1人起きた。


「りかちゃん!りかちゃん!」


「乃々華。おはよう。りか、起こしとくよ。」
りかちゃんより先に陸くんが起きた。

私の叫び声でみんな起きたらしく、とぼとぼ歩きながらホテルに入っていった。


ホテルの割り振りは男子と女子で分けられている。


「もかちゃん。りかちゃん。ちゃんと起きて!」


「うーん。」


「陸くん!竜聖くん!助けて!うわっ!もかちゃん。危ないよー。」


陸くんと竜聖くんがきた。