「ののー!」
「もかちゃん!なんで泣いてるの?」
「だって。だってー」
「もか...ちゃん...。な...かない...で。」
「乃々華。おいで。」
「俺も頑張るから、乃々華も頑張れよ。」
ぎゅっとしてくれた。
「あ、新幹線来た。」
「乃々華。行ってくるな。」
「うん!頑張って!」
涙でぐちゃぐちゃの顔を無理やり笑顔に変えて、見送った。
「もかちゃん!」
「のの!」
新幹線が行ってから、その場で大号泣した。
あれから、2年がたって卒業式になった。
翔ちゃんは今、日本代表としてお兄ちゃんと竜聖くんと一緒に戦っている。
卒業式が終わって、みんなで写真を撮っていた。
「きゃー!」
向こうの方で黄色い歓声が聞こえた。
「誰が来たの?」
「あれだよ!なんだっけ。」
乃々華そんな名前が聞こえた。
「乃々華!」
「えっ。翔ちゃん?」
みんなが私の方を見た。
「あ、いた。」
「えっ?なんでいるの?今週は来れないって。」
「サプラーイズ!」
「嘘でしょ。」
「乃々華。あの約束忘れてねぇよな?」
「忘れるわけないでしょ!」
「結婚しよう!」
「はい!」
同級生の前で公開プロポーズされた。
その様子はSNSで拡散され、スポーツ情報番組にまで放送された。
翔ちゃんのおかげで、家のローンも卒業して、葉瑠ちゃんと涼くんはお母さんと3人ぐらしをしている。
私は、短大で保育と栄養の勉強をしながら、翔ちゃんのサポートをしている。
3年の月日がたった。
「あ!動いた!翔ちゃん!動いたよ!」
「ほんとか?」
私は今、妊娠7ヶ月。
これから幸せいっぱいの家庭を作る予定です。
~END~