「うん!ありがとう」
車のエンジンをかけて、待っていた。
「後に乗せれねぇから、抱っこして乗って。」
「分かった。」
車を出発させて、少しドライブをした。
「哲人、本当は寂しんじゃねぇの?」
「えっ?」
「おじさんもおばさんも仕事で遅いだろ?乃々華もバレー行ったり、俺ん家来たりで放課後ほとんど1人じゃん。」
「そうだね。」
「んで、今日の乃々華見て葉瑠と涼のことずるいって思ったかもな。」
「そうだね。結構遊んだりお世話したりしてるもんね。」
「だから、これからは学校から帰ってきて、そのまま俺ん家来たらいいんじゃねぇの?そしたら寂しい思いもさせねぇし、バレーのときは連れて行けばいいし。」
「哲人に話してみるよ。」
「だってよ。哲人。」
「えっ?起きてたの?」
「翔ちゃんに抱っこされた時起きた。」
「そうだったの?じゃあ、話もきいてたでしょ?」
「うん。お父さんとお母さんが遅いときは翔ちゃんの家に帰る。」
「あ、帰るのも遅くなるから風呂入ってけば?そしたら、俺ん家で寝てもそのまま家で寝れるだろ?」
「うん。そうする。」
今日、テンションが低かったのはこのことだったんだ。
理由が分かってよかった。
家に帰ってきて、課題をしてお風呂に入って寝た。
学校が終わって、歩いて家に帰った。
「ただいま。哲人?」
哲人の靴が置いてあった。
「哲人。今日から翔ちゃんの家に行くんじゃなかったの?」
「行ったけど、いなかったから帰ってきた。」
「あー。お迎え行ってたのかも。今日、練習だから行くよ。準備して。」
「うん。涼くんたちも行く?」
「どうだろ?いつも、連れてきてないけど、哲人がいるから連れてくかもね。」
ピンポーン
「はーい。」
「翔ちゃん?いつもより早いじゃん。」
「もう、準備出来てるか?」
「うん。出来てるよ。」
「じゃあ、葉瑠と涼迎えに行ってそのまま行くか。」
「哲人!行くよ!」
「ちょっと待って!のの姉ちゃん、スマホ忘れてる!」
「あー。ありがと!」
「乃々華。忘れ物ないか確認して。」
「うん。着替え、シューズ、タオル、水、お菓子。うん!大丈夫!」
「大丈夫じゃねぇじゃん!」
「のの姉ちゃん。サポーターは?」
「あ!忘れてた!」
「乃々華やばいな。」
「いつもだよ。どっか出かけても、あれ忘れたこれ忘れたって。」
「ははっ!バレーでも同じことしてる。」
「お待たせ!」
「財布は?」
「「持ってない!」」
「えっ?翔ちゃんも忘れたの?」
「走って取りに行ってくるから、待ってて!」
「うん。2人ともやばいでしょ。」
「とか言ってる哲人。宿題持ったの?」
「持ったよ。筆箱も。」
「なんで哲人の方がしっかりしてるの?」
「のの姉ちゃんとかず兄ちゃんの抜けてるところを貰ったから?」
「お前、面白いこと言うなー。よし、行くか。」
車に乗って保育園に向かった。
「翔ちゃん、私行ってきていい?」
「あぁ。哲人はどうする?」
「ここにいる。」
「じゃあ、コンビニでも行ってお菓子とか買ってくるか。」
「あんまり遅くならないでね。」
「おう。んじゃよろしくな。」
「うん!」
私は保育園の中に、翔ちゃんと哲人は目の前のコンビニに行った。