私の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。


「いいよ。」


「のの姉ちゃん?なんで目隠ししてるの?問題見えないじゃん。」


「そうだね。」


私は、目隠しをはずした。


「どの問題?」


「これ。」
私は、哲人に勉強を教え終わった。

「のの姉ちゃんありがと!」


「うん。いいよ。」


数分後

コンコン

「なに?またわかんない所あったの?」


ガチャ。


ドアの外にいたのは、哲人じゃなかった。


「翔ちゃん。」
「乃々華。話がある。」


「なに。今聞きたくないんだけど。」


「俺と、付き合ってくれないか。これから忙しくなって、全然会えないと思うけど。」


何言ってんの?


「昨日は気にすんなって言ったじゃん。」


「そんな意味で言ったんじゃ。傷つけたなら誤る。ごめん。でも、乃々華のこと好きなのはずっと前からなんだよ。」
「そうなの?全然知らなかった。」


「んで、答えはYesなの?Noなの?」


「Yesに決まってんでしょ!」


「よかった。」




練習日になった。


今日は後に葉瑠ちゃん、涼くんと哲人が乗っている。

哲人はなぜか私たちが付き合っていることを知っている。多分お兄ちゃんだと思うけど。


「のの姉ちゃん。なんで俺も行かなきゃ行けないの?」


「今日はパーティーなの。」


そう。今日は翔ちゃん、竜聖くんがlivedoに加入するから、それのお祝いパーティーをする。
体育館に着くと、すごい人がいた。

小学生チーム、中学生チーム、仲のいい他のチームの子たち、お世話になっている他のチームの監督さんなどざっと200人ぐらいいる。


「遅くなりました。」


「あ、きたきた!」


「のの!遅い!」


「ごめんごめん。」


「その子は?」
「原 哲人です。」


「よろしくね哲人くん。」


「もかちゃんとりかちゃん。知ってるでしょ?」


「うん。翔ちゃんのとこ行ってくる。」


「うん。行ってらっしゃい。」


横でもかちゃんが笑っていた。


「何?なんか変?」


「いや。ののがお姉ちゃんしてるなーって思って。」
「それぐらいするよ。」


「でも、一隼さんとすごい年の差じゃない?」


「うん。12歳差かな?」


「そんなに?」


「うん。私とお兄ちゃんも哲人も6歳差だもん。」


「そうなんだ。すごいね。」


ほんとそうだよ。
「乃々華!ちょっといいか?」


「はーい!今行く!」


「りかちゃん。もかちゃん、後でね。」


「うん!じゃあね。」


「翔ちゃん。どうしたの?」


「この3人どうにかしてくれ。」


3人は、寝ていた。よくこんなうるさいところで寝れるなと思いながら。