結果は両腕にヒビが入っていた。
病院が終わって、ホテルに向かっていた。
「乃々華。ちゃんと薬飲めよ。」
「薬はちゃんと飲むよ!子供じゃないんだから。」
「そうだな。」
ホテルについた。
「ありがとう。お兄ちゃん。」
「ありがとうございました。」
ホテルに戻ると、みんな戻ってきていた。
「ののー!大丈夫だった?」
「両腕、ヒビだって。」
「テーピングで大丈夫なの?」
「いいみたい。3日で治るって。」
「そんな早く治るの?」
「そう言ってた。」
「翔。ミーティングするってよ。」
「おぅ。行くか。」
ホテルの一室でミーティングをした。
明日は男子の試合。
結果は準優勝だった。
試合が終わって家に帰ってきた。
「ただいま。」
「おかえり。」
出迎えてくれたのは小学生の弟。
「哲人。お土産。」
「ありがとう!その腕どうしたの?」
「怪我しただけだから大丈夫。ちょっと出かけてくるから、お父さんとお母さんに言っといて。」
「分かった。どこ行くの?翔ちゃんのとこ?」
「それは内緒。じゃあね。」
「うん!お土産ありがとう!」
私は歩いて翔ちゃんの家に向かった。
ピンポーン
「乃々華?入っていいぞ。」
「うん。」
ガチャ
「お邪魔します。」
「おぅ。どうした?急に。」
「お兄ちゃんが言ってた話、どうするのかなって」
「あー。それね。俺は受けたいんだけど、葉瑠と涼がいるから、どうしようかなって思って。」
「翔ちゃんがやりたいなら、やりなよ!」
「でも、家のこともあるし。」
「それなら、私がやる。」
「えっ。何言ってんの?」
病院でお兄ちゃんに
「もし、翔が受けるか迷っててそれが家のことなら、乃々華がやるからって言ってやれ。」
と言われていた。
「翔ちゃんはバレーしたいんでしょ?だったら...。ううん。私は翔ちゃんにバレーしててほしいの。」
「でも、livedoに入ったら家のことなんてなにも出来なくなるし、乃々華もバレー出来なくなるなるんだぞ?それでもいいのか?」
「それでもいいの。だから、お願い。」
「分かった。母さんと相談してみるよ。」
「うん!疲れてるのにごめんね。またね。」
「あ、乃々華。もうすぐ夏休みだろ?出かけない?」
「うん!いいよ!」
「じゃあ、どこ行きたいか決めとけよ。」
「うん!」
やった!翔ちゃんと出かけれる!
バレーの練習日になった。
「お待たせ。」
「うん!」
「のの姉ちゃん!忘れもの!」
家の窓から叫んでいるのは哲人。
「あ!ごめん翔ちゃん。ちょっと待ってて。」
「あぁ。」
家の中に忘れ物を取りに行って、車に戻った。