僕も大学を卒業して、なりたい将来になった。ここで僕の夢は終わり、ただただ平凡な毎日を送っている。もちろん、彼女も僕の夢の一つだ。

「「いただきます」」
 僕と香織は小さなテーブルに向かい合わせに座り、一緒にいただきますと言う。テレビの音だけがただ流れる。テレビからは「今日の運勢は...」と占いランキングが入っている。
「...何位だった?」
「今日は6位。微妙だね、まあ普通な1日だよ」
 そっか。と、まあ、今日もただ何もない普通の日常だろうなぁ、と思いながら「御馳走様」と手を合わせた。