「なにがあった?
柿木園になにかされたか?」
「好きでなにが悪いの!
恋の仕方がどうであれ、それは私の勝手でしょ?
誰を好きになろうと私の勝手でしょ?」
先生は私の話を聞いてくれた。
私が先生のことを好きということは、もうバレてもいいと思った。
先生が口を開いた。
「柿木園に何を言われたか知らないが、
橘が好きならいいじゃないか。
そのまま好きでいればいいさ。
恋愛なんて自由なんだよ。」
私は涙が止まらなかった。
「わっ…たし…。」
「ん?どうした?
ゆっくりでいいよ。」
「……私、先生が好き。」
「えっ…?」
「授業中に考えてるのも、
休み時間に考えてるのも、
全部先生のこと。
私、今先生でいっぱいなの。」
言ってしまったと思った。