「橘!!!」
「あ、桃瀬じゃん!」
茜ちゃんはニヤニヤしていた。
「先生、どうしたの?」
「昨日の続きお願いしたくてさ。
ダメかな?」
「先生、ごめんね。
今日は柿木園くんと……。」
私は先生の誘いを断り切れなかった。
「華織は、告白の返事をするんだよ。」
「あ、そうなのか。」
一瞬先生は悲しい顔をした。
「先生、明日じゃダメ?
明日なら手伝うよ!」
「じゃあ、明日!何回もごめんな!」
「ううん!全然!
じゃあ、また明日ね!先生!」
私たちは手を振って分かれた。
「華織、よかったの?
誘い断っちゃって。」
「今日は柿木園くんとだから。
返事を長引かせても失礼だしね。」
「そっか。頑張ってね。」
そして、教室に着いた。