「柿木園先輩……。」




「覚えてくれてたんだね!!


僕嬉しいよ!!!!



でも、先輩は堅いからー、『くん』で♡」



私にウインクをした。



「あの…どのようなご要件ですか…?」



「そうだった!!!



今日、僕とデートしない??」




いきなりの誘いだった。



「今日は私、チアの集まりがあって…。



今日は無理だと思います。」




私はキッパリ断った。




しかし、



「チアの集まりが終わるまで待ってるよ。



僕、この教室で待ってるから。




ちゃんと帰ってきてね?」



柿木園くんからは見えない圧があった。



「あ……はい。」




私は返事をすることしかできなかった。