先生はどんどん近づいてきた。 (やばい…! このままだと顔が赤くなる…。) 「分かった!分かったから! 今日は先生に送ってもらう!!」 「分かったならよろしい。 それなら帰るぞ。」 と言って、私たちは部屋を出た。 学校は静かで、 私たちの足音がよく聞こえる。 (心臓の音聞こえてないかな…。) 私はそこだけを心配していた。 「橘。駐車場で待ってて。 すぐ行くから。」 「あ、うん。」