「橘。」



「ん??」




「これから、なんかあったら呼んで。



さっきみたいに『隆弘〜』って。



そしたら絶対俺はお前を助けに来るから。」




「うん!ありがと!先生!!!」



私は気づいた。


先生が助けてくれたとき、



心臓がドキッてしたこと。
顔が赤くなったこと。



(私、先生のこと好きなんだ……)




このときから私の恋が始まった。