私の苦手な六月がすぎて夏休みが近づいてきた。




今年は例年以上に暑くて、蒸し蒸ししていて。




セミの鳴き声がうるさかった。



真夏の空はどこか遠く感じる。


真っ青で雲一つなくて吸い込まれそうな空。


空に手を伸ばすと届きそうで届かない。


そんなもどかしさ。

それがなんだか嬉しかった。


伸ばした手のひらは太陽に当たってすごく暑かった。


でもそれがどこか気持ちがよかった。