「俺はね。空になってみんなを支える存在になりたいんだ。だって空がなかったら人は生きていけないでしょ?」

「……」

「しかも空には一瞬一瞬ちがう景色があるんだ。朝焼け、朝、昼、夕焼け、夜、変わる瞬間だとか一瞬一瞬ちがうから。俺は空が好きだし。空になりたい。」

私はなにも言えなかった。
だって空のその瞳が。真剣な。眼差しが。
何かを意味してるから。


本当に空は空が好きなんだと。


そう思った。