空は私を家まで送ると言って私を送ってくれた。


帰り道の途中にあった自動販売機でホットのミルクティーを買って私に、あったかいよと渡した。


缶の蓋を開けるとミルクティーの甘い匂いがした。


ひとくち飲むとちょっとの苦味と甘いミルクが口のなかいっぱいに広がった。



「おいしい。」


「そっか。よかった。」


何気ない会話も今の私にとっては大切で。



たった一言に胸がきゅっとなる。




そして空を見上げる。



空はオレンジ色に染まっていた。