「今日テストだよ!」

「私はばっちり!」

「えー!数学は?」

「空に教えてもらったから大丈夫!」

「やっぱあんたら付き合ってるんでしょ?」


突然、彩香が言った。


「ちがうってば!」


「じゃあ…ひなたは…空のことが好きなんだ?」




私は空のことが…


「すき」

あまりに私がきっぱりと言うものだから彩香は驚いた顔をしていた。



「やっぱりか~あのひなたがねー男にはきょうみない!って感じだったのに~」



「私も恋くらいはしますよ。」


彩香は、はいはいっと呆れたような素振りをした。