進藤さんのことは恋してはいけない相手だって初めから諦めていた。ずっと「LARGOのタカト」のファンのままで「進藤さん」の友人でいようって思っていた。
最近は彼からの連絡を心待ちにする自分と戦う日々だった。
このまま近くにいて友人として付き合っていて、いずれ彼から恋人ができたという報告を受けると思うと考えただけで心臓をつかまれるほど辛かった。
「果菜」
かすれるような囁く声に顔を上げると、すぐそこに整った進藤さんの顔がある。
私が手をのばせば彼の顔にさえ簡単に手が届く距離に。
この距離感。
想像もしていなかった状況に一気に体温が上昇して全身がかぁっと熱くなる。
「果菜、大切にする。だから何があっても俺から離れようなんて思うなよ」
胸の奥に熱い塊が芽生えたかのような感覚にめまいがしそうになる。
ためらいがちに「はい」と小さく返事をすればすぐに唇が柔らかいものに包まれる。
目を閉じて進藤さんの背中に回した手に力を入れた。
最近は彼からの連絡を心待ちにする自分と戦う日々だった。
このまま近くにいて友人として付き合っていて、いずれ彼から恋人ができたという報告を受けると思うと考えただけで心臓をつかまれるほど辛かった。
「果菜」
かすれるような囁く声に顔を上げると、すぐそこに整った進藤さんの顔がある。
私が手をのばせば彼の顔にさえ簡単に手が届く距離に。
この距離感。
想像もしていなかった状況に一気に体温が上昇して全身がかぁっと熱くなる。
「果菜、大切にする。だから何があっても俺から離れようなんて思うなよ」
胸の奥に熱い塊が芽生えたかのような感覚にめまいがしそうになる。
ためらいがちに「はい」と小さく返事をすればすぐに唇が柔らかいものに包まれる。
目を閉じて進藤さんの背中に回した手に力を入れた。