僕の1日は単純なものである。朝起き、身支度を済ませ学校に行く。つまらない授業に不満を漏らしながらもそれが満更でもないように淡々と過ごしていた。
そこに彼女はやってきた。僕は言った。
「どうしてそんなに悲しいの。」
正確には音声として発したものではなく所謂心の声と言うものだった。そこで僕は初めて悟った。彼女に惹かれるのにはきっと彼女には何かある。そう彼女自信が僕に言っている気がしたからだ。都合のいい解釈である。実に馬鹿なことだと自分でもわらえてしまう。でも、今日も彼女は笑っていた。