サンサン輝く眩しいぐらいの太陽……
が、ものすごく鬱陶しい。
好き好んで日光に当たる奴がよくわからない。
そんな俺のためかどうかは知らないけど、生徒会室には遮光カーテンが掛かってある。
目の前に置かれた大量の書類と、遮光カーテンがあるにも関わらず後ろから照りつける太陽。
そんな環境で書類に目を通すなんてできるわけがない。
生徒会室中央、窓からかなりはなれたところにあるソファーに寝転ぶ。
ウトウトと瞼を閉じた瞬間だった。
コンコン、
控え目な扉をたたく音。
寝る気になっていた体を起こして音のする方へと向かう。
ガチャ。
「おかえり、ナトリ。」
姿を見ると自然と笑顔になる。
「ただいまです、会長。」
迎え入れられたナトリも最上級の笑顔で返す。
そう、俺は高津高校の生徒会長なんだ。
改めて自分の立場を認識した。