「えっと、体育部長の野崎君と生活部長の柳瀬君、あと文化部長の安曇君です。本日安曇は風邪で休みとの連絡です。」
「じゃぁ後二人か、」
………なめられたもんだね生徒会も。
「南豊、海樹、帰っていいよ。」
戸惑っている海樹とそれを引っ張る南豊を送り出した。
「………あの〜」
「あー、ごめんね。今度役員は紹介するよ。とりあえず、
コレ。」
テーブルに置かれた制服。
彼女は首を傾けながら受け取った。
「ホントは女の子を役員に入れるのは反対なんだけど、今回ばかりは仕方ないんだ。決められた事だし。それ、生徒会のユニフォーム。気が向いたら着たらいいよ。」
「えっ!?あの!あたし、生徒会に入る気なんてっ!」
「言ったでしょ。ホントは俺もイヤだって。」
なんのために生徒会に入ったのか知らないだろ。
心底イヤだし望んでいない。
会長発言は絶対に値する。
俺も一度はいいと言った。
でもなぁ、
「自分のテリトリーに女がいると思うだけで虫ずが走るよ、」
ナトリが柊さんを連れ出した直後だからきっと聞こえていない。
俺は副会長に恵まれている。
なぁ、ナトリ。