「君が柊嘉世?」



会長はやっぱり不機嫌そうだ。

女の子を入れたのは自分のせいなのにどうせ後々僕のせいにするんだ。

この人は。





柊さんをソファーに座らせる。
















「………あたし、生徒会とか無理ですよ。」


突然話した柊さんにビックリした様子の会長。



「なんで?」


「あたし、属に世の中でいう問題児に分類されるみたいなんで…」




「あー、そこか!


その辺は大丈夫だから安心しな。」




そう笑った会長の背後にある扉がいきよいよく開いた。













「…役員会議何時?」



ぼそりと呟いてこちらを見ているのは生徒会風紀部長[本宮寺 南豊]。






生徒会で唯一生徒会規定の学ランを着用している。

2年2組の問題児。






「今まさに会議中。」





それを聞いた南豊は適当に座った。





コンコン、




軽快に叩かれた扉は返事を聞かずに開く。






「遅れましたー!」




2年6組、生徒会会計[柚伎海樹]。




「……次からは気をつけてね。」




会長は棘のある笑顔で言った。



でも、柚伎君が気にするわけがない。





「そう言えば、ショウが今日は行けないって言ってましたー!」







「……ナトリ、あと誰が来てない?」