「んっ、んん!」


突然、唇が塞がられる。


頭が、追いつかない。



抵抗らしい抵抗は、手錠のせいでできない。

虚しい、金属のぶつかる音がどこにも逃げられないのだと私に伝える。


「せんぱっ……い!」


呼吸の合間に叫んでも、全てなかったコトにされる。