「む、無理だよ……!やっぱりやめる!」



「今更何言ってんのよ。もう遅いに決まってるでしょ。」



ただいまの時刻、午前9時。
現在の場所、凛の家。



凛の家に着くなりメイクをしてもらい、化粧をした私の顔は見慣れなくて少し違和感があった。



それはまだ良かったんだけど……



「だって!ワンピースとか聞いてないよ!」
「言ってないもん。」



凛が私に白のワンピースを用意し、着ることに。



そして着たのはいいけど、思ったよりも丈が短くて……




「恥ずかしくて歩けないよ……!」
「大丈夫よ!だって武本くんが最寄り駅まで来てくれるんでしょ?」
「うっ……。」


………そうなんです。




大輝くんと会う前にちょっと凛の家に寄るって話したら、



「じゃあ鈴川の最寄の駅、教えて。
そこで集合しよう。」と言われたのだ。



最初は断ったけど、
「遥が心配なんだよ。」と言って折れてくれなくて、結局凛の最寄りの駅で集合になった。



本当、大輝くんは心配性なんだなぁ…。
そんなに心配しなくても大丈夫なのに。