急いで離れようとしたら、また辺り一面が光り、大きな音がなる。


「…………っ!!」


だから、怖くて離れられなかった。


「そんなに怖いのか?」


大輝くんも私の背中に手を回し、優しく包み込んでくれた。


「昔から雷が嫌いで……。」
「そっか。……でも、俺がいるから怖がらなくて大丈夫。」


彼の言葉がまるで魔法のように、安心する私がいた。


そして大輝くんは雷が鳴り止むまで、私を離さずそばにいてくれたんだ。