お菓子を食べた後もテレビをつけてのんびりしていた私たち。
でもテレビ番組の合間に流れた天気予報で、私は衝撃を受けた。
【本日の天気は夕方から夜にかけて雲行きが怪しくなり、夜8時以降は大雨で雷の恐れもあるので十分注意して下さい。】
「嘘っ!今日って雨なの!?最悪ー……。早めに帰らないと。」
凛が言った言葉さえも私の耳に入ってこない。
ど、ど、どうしよう………。
私、ただでさえ夜が怖くて無理なのに、雷とかもっと無理……!
雷が世界で1番怖いんじゃないかって思うくらい、私は雷が怖くて嫌いだ。
サーっと血の気が引いていく。
「河野さん?顔色悪いけど大丈夫……?」
木下くんが心配そうに私を見た。
うん、大丈夫。
そう無理矢理でも言おうとしたらその前に凛が
「遥は雷が大の苦手なんだよね。」
と木下くんに言った。
「そうなの?」
「うん。だから今夜は………武本くんがずっとそばにいてあげないと遥、泣いちゃうかもね。」
凛がニヤリと大輝くんを見ながら笑う。
「さ、さすがに泣かないし、それぐらい大丈夫だから……!」
なんて言ったのは良いけど、多分無理。
1人で布団にくるまりながら泣いてしまうかもしれない。
だけと大輝くんに迷惑かけたくないから………私は1人で頑張ろうと心に決めた。