「………遥?大丈夫か?」
「………えっ!?」


大輝くんが私の顔を覗き込んだ。


大輝くんとの距離が近くて私は思わず反対側を向いた。


「だ、大丈夫、です!」


私、こんなんで大丈夫なのかな……?


今更だけど大輝くんに断る?


……無理だよ、そんなの大輝くんにも悪いし私も1人なんかじゃ夜を過ごせない。


「どうして遥そんなに顔が赤いの?」
「えっ?そんなことないよ……!クーラー効いてないのかなぁ、少し暑いかも。」


わざと手をパタパタと仰ぐようにして動かす。


「暑い?十分涼しいと思うけど……」
良かった。バレなかった。


「河野さん。もし、しんどくなったらいつでも言ってね?」
「うん…!ありがとう。」


3人に心配をかけてしまった……!


いけない、いけない。
大丈夫だ、自分。


今まで通り普通に接すればいい。


そう自分に言い聞かせ、私はもう一度集中
し直した………。