「…伝言…」
少し押し黙った後、アグニ様は例の笑顔に戻り言った。
「アーリアの繁栄の為に身を委ねよ、との事です。」
意外だった。父さんが最後の言葉をたった一言で、しかも人に任せるなんて。
一ヶ月に一度必ず来る手紙は、いつも信仰よりも家族の無事を祈る言葉で結ばれていた。
けれどアーリアを想っての伝言なのだろう。アグニ様を疑う理由も無い。
「…有り難うございます…すいませんでした儀式を止めてしまって。…行きましょう」
アグニ様は何もゆわず、ただ頷いた。
あたしが祭壇へ向かって歩き出すと、再びヒジュラ達の唄がアジリ中に響き渡った。
少し押し黙った後、アグニ様は例の笑顔に戻り言った。
「アーリアの繁栄の為に身を委ねよ、との事です。」
意外だった。父さんが最後の言葉をたった一言で、しかも人に任せるなんて。
一ヶ月に一度必ず来る手紙は、いつも信仰よりも家族の無事を祈る言葉で結ばれていた。
けれどアーリアを想っての伝言なのだろう。アグニ様を疑う理由も無い。
「…有り難うございます…すいませんでした儀式を止めてしまって。…行きましょう」
アグニ様は何もゆわず、ただ頷いた。
あたしが祭壇へ向かって歩き出すと、再びヒジュラ達の唄がアジリ中に響き渡った。