外からの歌声はまだ響いていた。唄は空気を伝わり、重圧となってあたしにのしかかっている様に感じる。
まるで手や足を縛り口を塞ぐ様に。
だけど本当の枷はそんな物じゃない。
きっとどうゆう形にせよシータにはヒジュラを殺してしまった疑いがかかる。
うまく無実が晴らせれば良いけれど、もしそうならなければ死罰以上が与えられるに違いない。
弟は口が上手く聞ける子じゃない。
父さんの助けが絶対に必要なのに。
「…さあ祭壇へ行きましょう」
「また戻らないんですか?今日がどういう日か解っていて何故行かせたのですか…」
しまった。
興奮してアグニ様に対して大きな声を出してしまった。
二人の司祭は振り返り、外のヒジュラはこちらを唄を止め、一斉に見ている。
アグニ様は驚いた様に目を見開いている。
自分で、体温が上がり顔が赤くなっていくのが解る。
アグニ様が口を開く。
「申し訳無い…。しかし彼は望んで行ったのです。災厄が近づいていつ崩れるかも解らない崖を調べ、凶暴化する獣を駆逐し…街を襲う物全てから街を守ると…」
あたしは言葉が出なかった。そんな危険な事を街の為に…。
「伝言があります」
まるで手や足を縛り口を塞ぐ様に。
だけど本当の枷はそんな物じゃない。
きっとどうゆう形にせよシータにはヒジュラを殺してしまった疑いがかかる。
うまく無実が晴らせれば良いけれど、もしそうならなければ死罰以上が与えられるに違いない。
弟は口が上手く聞ける子じゃない。
父さんの助けが絶対に必要なのに。
「…さあ祭壇へ行きましょう」
「また戻らないんですか?今日がどういう日か解っていて何故行かせたのですか…」
しまった。
興奮してアグニ様に対して大きな声を出してしまった。
二人の司祭は振り返り、外のヒジュラはこちらを唄を止め、一斉に見ている。
アグニ様は驚いた様に目を見開いている。
自分で、体温が上がり顔が赤くなっていくのが解る。
アグニ様が口を開く。
「申し訳無い…。しかし彼は望んで行ったのです。災厄が近づいていつ崩れるかも解らない崖を調べ、凶暴化する獣を駆逐し…街を襲う物全てから街を守ると…」
あたしは言葉が出なかった。そんな危険な事を街の為に…。
「伝言があります」