五本の腕はあるけれどそれぞれに弓、短剣、槍、斧が握られ中心の真上に延びる手だけは空になっている。
普通の青年の顔にアーリアでは優しさの象徴である大きな瞳。
触れてみても分かる様に、どちらも雨風か何かによる浸食が街のどれよりも進んでいる。
そしてイシカ神の像。
あるはずの優しい微笑みは耳まで裂けた口のそれに変わっている。
何よりの違いは、手にしているのが楽器では無く二つに裂かれた小さな体。
半分ずつ左右の手に収まっているのはイシカ神が裂いたからである様に見えるけれど、浸食が激しく誰の体なのかまでは分からない。
口に出す事こそはばかれるけれど、余りに凶々しく見える。
普通の青年の顔にアーリアでは優しさの象徴である大きな瞳。
触れてみても分かる様に、どちらも雨風か何かによる浸食が街のどれよりも進んでいる。
そしてイシカ神の像。
あるはずの優しい微笑みは耳まで裂けた口のそれに変わっている。
何よりの違いは、手にしているのが楽器では無く二つに裂かれた小さな体。
半分ずつ左右の手に収まっているのはイシカ神が裂いたからである様に見えるけれど、浸食が激しく誰の体なのかまでは分からない。
口に出す事こそはばかれるけれど、余りに凶々しく見える。