草原を抜けると小高い丘を登り始めた。
岩肌が目立つようになる代わりにとても色鮮やかな花があちこちに咲いていて、この丘から先があたしの新しい世界なんだと思った。
「ヒジュラって大変そうですね」
暫く外の景色に夢中になってしまっていたので、気を使わせてはいけないと沈黙を破る為に言ったその後でしまった、と思った。
分かりきった事を浅い言葉で聞いてしまったと自分でも顔が赤くなっていくのが分かる。
「そうですね、本殿の警備やさっきの様な子供達の守護などは大変ですね。僕なんてまだそこまでの仕事は与えられないので大きい声じゃ言えませんが…割と暇だったりします」
岩肌が目立つようになる代わりにとても色鮮やかな花があちこちに咲いていて、この丘から先があたしの新しい世界なんだと思った。
「ヒジュラって大変そうですね」
暫く外の景色に夢中になってしまっていたので、気を使わせてはいけないと沈黙を破る為に言ったその後でしまった、と思った。
分かりきった事を浅い言葉で聞いてしまったと自分でも顔が赤くなっていくのが分かる。
「そうですね、本殿の警備やさっきの様な子供達の守護などは大変ですね。僕なんてまだそこまでの仕事は与えられないので大きい声じゃ言えませんが…割と暇だったりします」