真鍋さんの奥さん、沙織さんがテーブルに頬杖をつきながら驚いたように、


「へえ、本当だったんだ。
てっきり、あの日、困った須藤君がたまたま通りかかった女の子を咄嗟に彼女に仕立て上げたのかと思った」


と、鋭過ぎることを言ったもんだから、隣の須藤さんがビクっと肩を揺らす。


「さすがに司もそんな傍迷惑なことしないよ、見ず知らずの人に」

「でも、そういうシチュエーションだったでしょう?」


旦那さんにそう言い募る沙織さんに、心臓がばくばくと波打つ。

もうほぼほぼバレてない…?


「でもさ、」


そんな中、話題を変えてくれたのは八木さんだった。


「望月さんって、そんなに積極的なタイプには見えないよな」

「え?」

「確かに。どちらかというと、控えめそうなのにね」


うんうんと頷く目の前の3人。

私が積極的かどうかなんて、いまいち話が掴めず須藤さんの方を伺うと、須藤さんに目を逸らされた。


え、なんで逸らすの?

頭に大量のクエスチョンマークを並べていると、