「そう言えばこの前聞けなかったんですけど、望亜奈さんはいつ結婚するんですか?」

「んーたぶん身内だけでささやかにって感じになると思う」

「そう、ですか」

「私は二回目だし?しなくてもいいと思ったんだけど彼の方がそういうわけにもいかなくてね」



「子供がいないとはいえ、女がバツイチだと色々ね」なんて前に言ってた。

だけど、向こうのご両親も祝福してくれて是非に結婚式をと言ってくれたらしい。


「望亜奈さんのウエディングドレス姿見たかったです」

「何それ、海斗みたいな事言って…」

「え?」

「彼と彼のご両親にそう言われちゃったら式、しないわけにいかないでしょう?」

「そうですよ!私だって見たいです!っていうか良いご両親ですね」

「ほんとっ、バツイチの女を嫁として認めてくれるだけでなくすごく良くしてくれて。やっぱり結婚ってこういう気持ちでするもんなんだなぁってつくづく思うわ」

「濱野さん、そういうご両親のもとで育ったからあんな風に素敵な方なんですね」

「そう、ね。私もあんな家族が築けたらなぁって思う」


濱野さんと望亜奈さん。そしてかわいい子供たち。

そんな日が来るのはそう遠い事じゃないのかもしれない。


「桃ちゃん、今日は最後までいれるのよね?」

「え?あ、はい。明日からお休みですし、たまにはゆっくり飲んできたらってジュンさんが」


今日、ジュンさんは帰ってくるけど何時になるかわからないからと言われている。

だからこの飲み会も参加するようにと言われていた。


「そっかー。主任のお許しが出てるなら、もうちょっと飲んじゃう?」

「飲んじゃいますっ」


この前も結構飲めたんだよね。

最近では梅酒三杯も飲めるようになってる。

訓練すればもっと色んなお酒を飲めるようになるかも?


新しく来た梅酒とビールで乾杯して飲み進めていった。




「だからね?望亜奈さんっ聞いてます?」

「はいはい、聞いてるってば。なんなのよ、桃ちゃん、急に酔っぱらいじゃない?」

「そんなことないですよっ全然っ酔ってませんってばっ」