東京に住んでいる私たちからすれば、北海道は異郷の地

本州とは比べ物にならない

それも私は漁業や農業で生業を行っている俗にいう田舎に進学することが決まっていた

彼は私の決断に笑顔でよかったねと答えてくれていた

元から北海道に来てほしいとも思っていないし、彼は彼なりの道をきちんと決めてほしいと思っていた

「めぐならそう言ってくれると思ったよ!」

「頑張ってね」

「うん、自分の希望通りの学科に行けるようにがんばるよ」

私はこの時から少し恋愛というものに冷めていたのかもしれない

彼の行動には干渉しなかったし、正直なにをしていてもそうなんだと受け入れられた

彼が私を裏切る行為はしないと信頼していたこともあるかもしれないが・・・