「やったー!
ちあき、うれしいー♡」

千愛希が自分のこと名前で呼ぶの聞いたの、いつぶりだろ。








「まってて、おれ、布団持ってくるから。」






「いーの!!啓人の隣で寝るから!」





「お前が良くても俺はなぁ…」









無理だろ、俺さすがに無理だ。









「なんで?ちあき一緒にねたいー!」








「ちあちゃん…じゃなくて?」



俺が試しにそういうと、
千愛希は顔を赤くして(元々赤いが笑)





「ちあちゃんはーひろくんとねたいの!!!」









俺は、人には隠すように心がけてるが、実はかなりのSなんだ。



だから、いつも喧嘩ばっかしてる千愛希がこんなべろべろになってて、
無防備で、寝たいとか言ってきたらもう…。



S発動しちゃうじゃねえかよ…。









「反則。かわいすぎ…。」
「ん?今なんて言ったのー?」
「絶対言わない」

「教えてよー!」

千愛希が俺の肩をゆする。



偶然床に落ちてたカバンに躓いて、
俺たちはベッドの上に倒れ込んだ。