「なあ、、」
「お前ってさ」
「好きな人…いるわけ?」



やっと出た言葉はぎこちなくて
自分でも耳が赤くなってるのが分かるほどに俺はいつもの俺じゃないみたいだった。








「いるんじゃなーい??」

って答えた千愛希は

ちょっと嬉しそうで
でもちょっとだけ

悲しそうな顔をしてた。







そんな顔させるやつのこと好きなら
俺のこと好きになってくれればいいのに。





なんて言えなくて。