「なあ」

ちょっと静かになってた夕日の中、

啓人が口を開いた。

珍しいなぁなんて思ったその時に
啓人から耳を疑うような声が聞こえた



「お前ってさ」
「好きな人…いるわけ?」

平常心…なのかな、
だけどちょっと耳が赤く見えるのは

私の希望的観測かなぁ

「いるんじゃなーい?」

ふざけて言ってみる。

居るよ。啓人だよ。

なんて、言えなくて。