「だからなーに?」

「き! き! き!」

「き?」

「私に言わせるなー! アレに決まっているだろう!? き! き!」

 自分から興味津々で質問するクセに、1人で顔を真っ赤にしてタジタジになるんだよな。

 ここでオレはピーンと来た。

「もしかしてキスの事?」

「っそ!」

 はげしくうなずく八乙女さん。
 顔を真っ赤にしたたまだし目をそらしている。

「キスがどうしたの?」

「どうしたのって! もう経験済みなのか質問してんだよ! 鈍いヤツだなー!」