いつの間にかの君





涙を目にため始めた光。

とりあえずパーカーを脱ぐ。



片膝ついて光に近付き、



ーバッ

着せた。



「!」

「光…」

ーギュウっ



え?



着せた途端抱きついて来た。



「姉ちゃんっ、姉ちゃんっ…俺、怖かったっ」



我慢する様な声だった。



そのままお腹に顔を埋めてくる。

それに対して私も抱きしめ返し、頭をゆっくり撫でた。



「もう大丈夫だ。光、安心して良いぞ」



「!うぅ…うっ…ぐすっうぅっえーー」



…内心ものすごく困惑しながらだが。

何せ泣き出してしまった。



「…」



とりあえず撫でる。

優しく、落ち着かせるように。



サラサラとした髪を撫でながら、私も床に崩して座る。



「うぅ〜」



足を広げて、その間に光が入って抱き締めてくる体制。



そうして、勿論周りを警戒しながら少しの間が経った。