「ふでさん!客連れて来た!!」


中に入るなり大きな声で土方がふでを呼ぶとバタバタと足音が聞こえて来た。


「おや、歳三が女子を家に連れて来るだなんて珍しいこともあるんだね。もしかして…」

ニヤッと彼女が出来た息子をからかう母親のような顔をして笑うふで。


「そんなんじゃねえよ」


そして空かさず否定する土方。


いつの時代もこう言うところって変わらないのねなんて思っているとふでの視線が私に向く。


「森永柚子です」

「まぁ可愛らしい名前ね!さ、上がってちょうだい。今総司達がスイカを食べてるのよ。あなた達も食べてって」