そこには夢の中で異世界に行ってしまったことのある人たちの書き込みがあった。


私と同じようにタイムスリップした者もいれば全くの異世界に行った人もいるし中には何十年も夢の中で過ごしたと言う人もいた。


「お前と似た現象はたくさん起こっている。だからお前が幕末に行ってたっておかしい話じゃない」


まさか日野が信じてくれるなんて思いもしなかったから少し拍子抜けしてしまった。

なんだ、いい奴じゃん。

「ま、また進展があったら教えてくれ。俺は仕事を始めるからお前ら静かにしてろよ」


やっぱり撤回。

勝手にあたし達の席に座って静かにしてろだと?


「ねぇ、柚子と日野先生って喧嘩ばかりだけどお似合いだと思わない?」

「加奈もそう思う?私も思ってたんだよね〜」


醜い顔をして日野への怒りを露わにしている最中、2人がそんな事を話していたなんて知りもしなかった。