「確かに顔はかっこよかったけどあいつ、初対面の人に向かって気持ち悪いって言ったのよ?私はそんなに性格悪い人好きになれないから!!」
カラカラとキャラメルラテに浮かぶ氷をかき混ぜながら昨晩の屈辱を思い出し、鼻息を荒くしながら文句を言う。
そんな私をみながら尚もニヤーーーっと緩みきった笑みを浮かべる綾乃と加奈。
鬱陶しい事この上なし。
「嫌よ嫌よも好きのうち!そのうち2人は恋に落ちるの!!幕末と現代という大きな壁に立ち向かいながらね!!」
「いずれくる別れの日に2人は胸が張り裂けるような思いを抱きながら涙を流す…」
そして再び上がる黄色い悲鳴に近い声。