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そして次の日。
「わぁ、今回の優の爪可愛いっ」
そう言ってベタ褒めしてくれるのは、同じクラスで友達の胡桃(くるみ)
名前の通り胡桃色の髪色をしていてボブカットが似合う愛らしい女の子だ。
「ありがとうっ、でもさ…涼介くんがそんなんじゃ面接落ちるぞって言うんだよ?まだ早いのにさ」
「ふーん」
急に口元だけニヤつく胡桃。
「え、なに…どうしたの胡桃」
「その家庭教師の涼介くんって恋愛対象じゃないって言うけどさ、優から話し聞く時その先生の話し多めだけど?本当意識してないの?」
な、何をバカな…っ、
「やめてよ!胡桃っ、涼介くんはただの家庭教師。あたしの悩みとか聞いてくれるお兄ちゃんみたいな感じだし…!」
「なーんだ、つまんないのっ」
ぷくっ と頬を膨らませる胡桃。
全く……、変に焦ったって。