耳元で聞こえる優しい涼介くんの声に胸が締め付けられる。


今まで話してなかった事や、既読無視の件などモヤモヤする事全て涼介くんに話した。



『ごめん、何回も言うけど別れたら?』


「それはもう分かってるって!連絡が取れないんだってば!どうしたらいいかな…?」


『優さ、電話したの?』


あ……



「してない……」


『はぁ…、何で電話っていう手段が出てこないんだよ。俺にはかけてくるくせに』


すっかり忘れていた。


『早く鼻くそに鬼電してやれ』


「…分かった。じゃあ今から電話かけてみるから電話切るね」


『おう、じゃあまた明日な。
頑張れよ。また何かあったら話し聞くから』


「ありがとう涼介くん」


珍しく涼介くんが優し過ぎて怖い。



『あ、あと明日テキスト20ページまでやっとけよ?じゃーな』


な……っ!

やっぱり鬼だっ!