「何やら親しい感じだったわよ〜。多分あの人は涼介くんよりも年上ね、きっと」
嘘だ、嘘!あの涼介くんに彼女?!
そんな素振りなかったじゃん!
「え、ちょ、見た目とかは?」
「すっっごく美人」
「……ふん」
なんだ、あたしに結構説教とかしてるくせに自分はちゃっかりあたしには内緒で美人な彼女とデートですか。
「言ってくれたっていいのに、ムカつく」
「あんたに言ってどうするのよ。
それにしても彼女さん羨ましいわね〜、涼介くんが彼氏だなんて」
「そうか?ただの口うるさいジジイだよ」
あたしはそう言い捨てお風呂場に向かった。
……にしても腹が立つ。
自分だって外見大事にしてんじゃん。
美人って。
まぁ、認めたくはないけど涼介くんもイケメンの分類には入るから…釣り合うか。
「悔しい…っ」
あたしだって一輝くんといい恋愛するしっ
ーー「本当に一輝でいいの?」
ーー「また連絡して」
さっきから嫌な部分しか思い出せないや。
あたし、最低だ。